次に考えたいのは売却不動産の特徴を理解して対処するです。
難しいことではないのですが、担当の不動産会社営業マンの経験不足や考え方の違いによっては、全くアドバイスも無いという話をよく耳にします。

ある程度の経験を積んでいて、営業成績も良い担当者に運よく恵まれれば、その不動産売却の経験から些細なことだけれども有力な売却のヒントが得られるはずです。
中古マンションにしても中古戸建てにしても売り地にしてもです。

長年すみ続けたマイホームの売却には、色々な思いがあります。とはいえ、売却の手続きは住みながら行うものですから、自分達には気がつかないことが多いものなのです。

たとえば、台所。
不動産の購入希望者のご案内があるのが決まっていれば、いつもよりも少しだけ、食器を片付けたりフライパンなどもしまったりしてください。
見学の少し前から部屋の空気を入れ替えたりして、ペットをゲージに入れたりといったちょっとしたお方付けをしておくことが、皆様の自宅を何倍も輝かせるということを考えておくと良いでしょう。

売主様もあまりキレイになっていない状態では、家の中を見せたくないように、購入希望者もそんな不動産を見たくないものです。

購入希望者からすれば、その家はこれからの自分達のマイホーム候補です。あまりにも片付いていなかったり、空気がよどんでいては、購入後のイメージが悪くなるだけです。結果的にいつまでも売れない不動産になるのです。これは、中古マンション、中古戸建て、売り地の全てにいえることです。

参考として
ペットを飼われている中古マンションで、窓を閉めっぱなしの部屋がありました。ペット自体は問題ないのですが、購入希望者は必ずしもペットを飼うわけではありません。
その物件は長く売れずに値段がどんどん下がる一方でした。

担当者も部屋の空気が悪いのと薄暗い雰囲気でよくないことを理解はしていましたが、売主にはあまり詳しく説明をしていなかったようです。

当社でアドバイスしたのはこんなことでした。
お客さんが来るときはネコをゲージに入れること。
空気の入れ替えもかねてカーテンと窓を開けておくこと。（季節的にあけてるほうが良かった。）
台所とトイレの片付け。
偶然もあると思いますが、この対応をしてまもなくこの中古マンションは売れています。

売主にこんなことを言ってしまうと嫌われて、売却依頼を断られるのではないかと、自分の成績ばかりを気にした結果、長い間売れなかったわけです。
似たような例で荷物が多すぎる家や雰囲気の悪い部屋は売れません。



自宅を売りに出すということは、自分の家が商品になるということを考えてください。

ラッピングすることは出来ませんが、それくらいのつもりで、いつも以上に気をつけるのが良いでしょう。
新しく、その家で生活をスタートされる購入希望者の方に夢のある暮らしをイメージさせられるかは、ひとえに売主様の気持ちにかかっていると思います。

成功例で言えば、売却活動は週末に見に来られる方が多いのは、なんとなくわかると思います。

花壇の花を季節の花で植え替え、リビングに花を飾り、部屋の空気を入れ替え、カーテンを洗って、サッシのレールも掃除した売主様がいらっしゃいました。

ご案内させていただいたこちらも気持ちが入ったことを良く憶えています。

売却に出して３組のご案内が入り、その中のお客様が購入を決めてくれました。買主さんに聞いたら、ここならキレイに使えそう！って言っていました。←

なんとなく、もてなす気持ちで対応してくれた売主さんの気持ちの勝利だと思います。
皆様も自分達で出来ることを出来る範囲でやってください。相手には通じるようですよ。


また、家の特徴として、日当りの良い家、悪い家。
風通しのよう家、窓の多い家、天井の高い部屋。
３ＷＥＹで使いやすいキッチン。広いベランダ、広い玄関。

家には長所、短所があります。

長所を伸ばしてよく魅せられる家と短所を改善していきたい部屋とそれぞれの家に個性があるはずです。お掃除をすることと似ていますが、住みながら感じているその部分を胸を張って自慢できる部屋として売却活動をしていけると楽しいはずです。

アドバイスは惜しみません。
売れない自宅にはかならず理由があるます。眺めていても変わりませんから、まず一歩！

踏み出てみてください。

最後に売却活動の切り札になることもある当社の売却方針を聞いてください。

他社にも負けず、また異なる当社の売却提案とは？